三菱 デリカ D:2(2012年式、7万5千～8万km)の車検実績

この時期に多い 「エアコンが効かない」との事で点検させて頂きました。

エアコンが働く為には、エアコンガスが入っていて、そのガスを送り出す「コンプレッサー」やガスの温度を下げる「クーリングファン」、「エバポレータ」等の様々な部品が関係しており、それらを点検して、原因を見つける必要があります。

本来であれば、エアコンONにすると、「コンプレッサー」と、エンジンの前にある「クーリングファン」が回ります。

ですが今回の場合では、エアコンをONにし、エンジンの横にある「コンプレッサー」が回っていない事を確認しました。

コンプレッサはエンジンの横にあるベルトで繋がっており、
エアコン OFF時 はベルトが回っていてもコンプレッサ左側の面が回りません。
エアコンON時は　コンプレッサ左側の面がベルトの回転と同じスピードで動きます。

この仕組みは、エアコンON時には、電気を流して「磁力」でくっつく、　OFF時には電気を止め、離す　を行っています。



エンジンをかけ、エアコンONにし、ベルト（黒と青っぽい）が回っています。
コンプレッサーの電気を測ってみると、13Vの電気が来ています
　車がエアコンをON（コンプレッサーをON）にするために電気を流していますが、コンプレッサの左の面（ボルトの頭のような所）が回りません。

なので、コンプレッサ本体の不良と診断しました。

コンプレッサの交換を行います。


上が取り外した部品、下が新品です。


新しいコンプレッサを取り付け、配管のOリングと呼ばれるパッキンも交換しました。

その後、エアコンガスを入れ替え、エアコンが動くかの確認を行います。


エアコンをONにするとコンプレッサ左側の面も回りました。
室内のエアコン吹き出しの温度も確認し、整備完了です。


最近の異常な暑さでエアコンが効かないのは本当につらいと思います。
修理依頼して頂きありがとうございます。